【読書中】ソフトウェア開発者の人生マニュアル
最近、気になった書籍を秋葉原の有隣堂書店で見つけたので、思わず買ってしまった。
30台も後半になってきて、そろそろ自分の生き方というか、仕事のスタイルというのを確立、場合によっては会社を飛び出すなどの選択肢も考えないといけないな、なんて思いながら日々の業務をこなしているなかで、このまま流されてる状況でいいのだろうか?
と思っていたところに、この本に出合った。
まだ前半10%程度しか読んでないが、買ってよかったと思ったので紹介したい。
ちなみにアメリカ人の人が書いているようなので、そのまま日本でも使える内容なのかなと少し疑問に思いつつの購入でしたが、今のところ普遍的な内容で、日本人でも十分に活用できる内容かなと思います。
どんな人が書いているのか気になって著者名で検索してみると、twitterアカウントを発見。結構マッチョでアメリカンなタフガイって感じの人だった。
まあ、この本の中でも効果的なトレーニング方法とかも乗っていたり、健康についてもいろいろ書いてあるので、そういう人でもそこまで驚きはしないが、日本のエンジニアのイメージとは全然違う、筋トレのトレーナーみたいな写真でちょっとびっくり。
本の内容に戻ろう。
前半読み進めると、主に
・自己スキルの棚卸
・自己実現するための目標設定とブレークダウン
・会社員、独立系コンサル、企業家の選択
・社内政治への理解
といったあたりについて、章立てて紹介されており、それぞれの章末に簡単なプラクティスが記載されている。
1章あたりがそこまで長くないので、興味のある章から読み進めてもよさそうである。
その中で、第10章の「プロであること」という章で、こんなプラクティスがある。
最後に「ノー」と言わなければならなかったときはいつだろうか。その様な場面に遭遇したことがないなら、上司に間違っていることを指示されたときに自分がどうするかを考えてみよう。どのように反応するだろうか。
自分はここ最近、上司に対して流されがちになっているなと思い、最近プロとして仕事をする自覚が足りないなと反省した。
上司がなるナゲットであることは前回ブログにも記載したが、
自分のイエスマンな体質にも大いに問題ありと言わざるを得ない。
上司からの依頼が他のタスクに比べて優先的に取り組むことが会社全体の利益貢献にほど遠く、他に優先すべきタスクがあるならば毅然とした態度で上司に臨むべきだと思う。
もちろん単純に噛みつくだけではダメだろうから、工夫が必要だ。
思いつくのは、
・代替案の提示
・優先度の相談
といったところが現実的な対応だろうか。
代替案の提示ができればベターだが、それも内容次第。明らかに不毛な作業なのであれば、優先度を下げて、いずれタスクリストから消えることを願うという消極策もある。
結構、依頼事項を忘れてしまうこともあるので、こういった消極策も現実的にはありだったりもする。(たぶんこの本にはそんなこと書いてないだろうけど。)
そんなんじゃだめだ、なぜこのタスクが不毛で優先度が低いのかを上司に敢然と説明して、力ずくで依頼を取り消させるという方法もあるにはあると思うけど、
それでカドが立つと思うとやはり言い方は考えないといけない。
それとなく、当人に不毛であること、もっと優先すべき事項があることを察知してもらえるような気付きを与えられるようにするのが一番である。
まあ、ケースバイケースなので、具体的にどのような対応ができるかを予め用意しておくのは難しいが。
ただ少なくとも、今やらなければならない目先の対応が必要な時に、後回しにさせてもらうくらいの交渉は必要である。
さすがにそういった相談には理解を示してくれるので、何とか仕事は回っているが。
もうちょっと上司転がしというか、うまく付き合えるようにならないといけない。
また、人との付き合いをもっと先を見据えて日々の仕事をこなすことも必要。
この本に記載されているプラクティスについても少しずつ実践してみようと思う。
引き続きこの本を読んだ途中経過については、このブログで報告していきたい。
妖怪まるナゲット〇〇
今日は仕事のグチを書きたい気分だ。
私は現在、システム開発会社で営業マンに同行して顧客訪問し、要件をヒアリングして見積もりを作る仕事をメインで行っている。
メインミッションはこれなのだが、わが部署はそれだけではなく自社のホームページのメンテナンスやら、他社とのアライアンス調整やらといった、
事業を拡大させるためのミッションもこなすという仕事の幅がやたら広い部署だ。
会社の事業を拡大させるための部署で、そのための当座の飯の種になる開発案件の受注活動と、
少し先を見据えた業務拡張やアライアンス調整を行うといえば聞こえはいいが、会社の中でいえばいわば何でも屋である。
こういう感じで、取り扱う業務の幅が広いので、私のような開発上がりの人間もいれば、営業上がりや、まったく関係ない業種から中途で入ってきた人など、様々なバックボーンを持った人が集まっている。
そんな中でも私は開発もできて、顧客との折衝もできて、WEBの知識もそこそこあるのと、社歴が長いので、なんだかんだで社内のしきたりとか、相談先を知っているということもあってかなり重宝がられて様々な仕事が降られてくる。
ホームページのメンテナンスは別の中途の担当者が行っているのだが、とある制御をしたいということで、技術不足なのでちょっと見てほしいといった体の、軽い感じで上司から依頼があった。
そう、社会人ライフが快適かどうかはこの上司という存在とどううまく付き合えるかで6割くらいは決まると思う。
今の上司は新人の時の先輩で、開発でくすぶっていた私を今の部署に抜擢してくれた。
この人は仕事を人に任せることに関しては天才的な才能を発揮する人で、この人にかかれば他人事のはずだった仕事がいつの間にか自分事になっていることは日常茶飯事である。
今回もそんな感じであった。
最初は「ちょっとみてあげて」から始まるが、自分のお人よしの性格も災いし、いつの間にかあいつにまかしておけばOKという雰囲気になっていて、私がメイン担当になっているということがよくある。
まあ、仕事を振られるのは能力を認めてもらっているからだという見方もあるが、あまりの丸投げぶりに腹が立つというのを通り越してあきれることもしばしばである。
この人は面倒な仕事は部下や他人に任せて、自らの得意領域をさらに極め、わからない部分は基本すべて丸投げるということを徹底して社会人生活を送っている。
ある意味すがすがしい。
さらに上司への報告も如才無く行い、成果のアピール方法も心得ているので社内でも安定した評価を得ており、私の部署もそいった意味では安泰ではある。
ただ、私は疲れている。
せめてもう少し丁寧な仕事の依頼をくれればいいのだが、たいていは誰かが上司に依頼してきたメールをそのまま私への指示はなしに転送するのみであったり、勝手にどんどんスケジュール登録をしたり、こちらがどういう意味か聞かなければ説明もしてくれないのでとてもストレスがたまる。
上司としては「大体わかるでしょ?」という感じで察しろということなんであろうが、こちらが察して動くとそれに甘えてどんどん適当な指示になってきたのでいい加減にしろと言いたくなってきた。
上司を甘えさせてしまった私の責任ともいえるが、細かいことは気にしない性格の人なので、文句を言ってもいまいち響かない。
妻にそのことを愚痴ったら「まるナゲット〇〇」(〇〇は上司の姓)と言って、思わず笑ってしまった。
妻がユーモアを交えて私の気持ちを表現してくれたおかげで少しだけだが気分が晴れた。
さーて、土日は家族とゆっくり過ごして気分をリフレッシュして、週明けの丸ナゲットに備えよう!!
もう少し親孝行しなければ
グノシーでニュースを見ていたら、このニュースが目についた。
小泉元首相のお姉さんがなくなった。小泉元首相は先妻との間に3人の子供を授かったが、3人目を先妻が身ごもっているときに離婚したそうで、以後孝太郎、進次郎の2人の息子のこのお姉さんのことを実の母として育てられたとのこと。
人の家のことなので細かいことはわからないけど、複雑な家庭環境のようですね。
このお姉さんのお葬式の時に小泉元首相、2人の子供が悲しみに向き合う様子が記事には書かれているわけだが、3人目の息子については触れられてない。
3人目の息子は先妻が引き受けているようなので、関係ないんだろうけど、2人兄弟のように書かれている。
実は私も今日記事を書くためにニュースを検索するまで2人兄弟だとばっかり思っていた。
たまたま先妻のことを書いた記事を見つけて初めて3人兄弟であることを知った。
【画像wikiあり】小泉元総理の元嫁・宮本佳代子がヤバ過ぎる告白をしたぞ・・・(孝太郎、進次郎、佳長ら息子の画像もあり)2ch「離婚理由は」「立派」 : ニュースすとらいく!
記事を読むと、先妻は資産家の娘さんのようなので、お金の面ではそこまで苦労してはいないのだろうけど、ひとりで子育てしつつ働きにも出ていたようで、人にはわからない苦労がきっとあったのだろうなと思う。
弔辞が終わると孝太郎はこらえ切れず大粒の涙をこぼした。進次郎はうつむき、目元を人差し指でそっと拭った。この後、2人は寄り添って祭壇に白いカーネーションを捧げ、頭を下げた。最愛の「ママ」との最後の別れの瞬間、兄弟は、なかなか顔を上げなかった。
最近、私の実の母親が入院した。趣味がテニスで、今まで大きな病気をしているところを見たことのない健康な人だったので、とてもびっくりした。
普段は割と冷静で達観したところのある父が、平静を装いつつも内心心穏やかでない様子が見て取れた。
現在38歳、父親は70台、母も60代半ばともなれば、そろそろ介護や葬儀のことなどが頭によぎり始めるお年頃だ。
私も初めてそういったことを意識した。
幸い、母の病気は完治はしてないものの、日常生活を送る分には問題ないので、自宅療養をしているが、趣味のテニスができるほどには回復していない。
いきがいの一つが失われた母の気持ちはどんなであろう?
幸い二人の孫にも恵まれているので、やはり孫たちの成長する姿を見続けることに、人生の張り合いみたいなものを感じられるんじゃないだろうかと、この記事でお姉さんが孝太郎、進次郎兄弟の活躍を喜んでいた様子が書かれていたことから思い至った。
もう少し孫の顔をマメに見せてあげようと思う。
仕事で使うツール
今日は、仕事をするうえで欠かせないツール、無いと仕事が全然捗らないそんな便利なツールを紹介したいと思います。
- タスク管理「Todoist」
仕事もプライベートも含めて、ToDoはtodoistに集約してます。
スマホアプリもあるので思いついたら取り合えタスクをガンガン放り込んでます。
ただ、なんでもタスクを追加してると、タスクリストがものすごく長くなってしまい、途方に暮れることになってしまい、やる気もダダ下がってしまいます。
このツールは、タスクリストを「プロジェクト」として自由に作成することができるので、「今日やる」リストや「直近でやる」リストを用意して、とりあえず今日必ずやるものだけを「今日やる」リストに入れることで、タスクが膨大で見るだけで心が折れそうにならないようにしています。
こうすることで、とりあえず今日はこれだけ片づければ帰ってもいいんだと考えることができ、何とかその日その日をこなしていくことができる。
あと、このツールの独自の概念である「カルマ」も結構気に入ってます。
簡単に言うと一日のノルマとその達成度合いによるバッジ機能みたいなものですが、とりあえずその日の目標数を達成できるとちょっとした達成感を感じることができます。また、日々の活動でどの程度タスクを達成してきたかをグラフで表示してくれたりもするので、結構後で見返すと「なんだかんだ言って、自分も結構しっかりやってるじゃないか」なんて、自分を認める気持ちにもなったりして。ちょっとしたモチベーションあげるツールとしても有効だと思ってます。
無償でも結構使えますが、1点だけ、過去達成したタスクを見ることができません。
日報書いたりするときに完了したタスクを見返したい時が多々あるので、仕方なく有償版にアップグレードしましたが、おかげですごく便利になり、満足度は高いです。
ひとつ、私が工夫していることとして、期日の管理とは別に、タスクのステータス管理を「優先度」で表現するようにしてます。
期日は設定できますが、タスクがすでに着手済みなのかといったステータス管理はついてないので、代わりにタスクにつけられる優先度を使ってます。
優先度はタスクにフラグ付けする仕組みで、タスクに色がつくので、パッと見で既に着手しているタスクかどうかがわかるようになり、目先のタスクだけでなく少し先のタスクについても今少し進めるべきかとか、判断しやすくなりました。
この辺は我ながらツールの使い方をうまく工夫した点かななんて思ってます。
あと、Todoistは後で紹介する「toggle」と連携することで、タスクの横に作業時間計測開始ボタンを表示させることができたりする点も気に入ってます。 - 情報集約「evernote」
言わずと知れたevernoteです。最近有償版に切り替えました。容量が不足してきたためです。
今では打ち合わせメモとか、ほとんどの情報をevernoteに放り込んで、出先とかでメモ見返したりしてます。
ほんと便利!! - 作業時間計測「toggle」
タスクがいっぱいになってきたときに、モチベーションがあがらずだらだら作業してしまうようなときに使うようにしてます。
目標とする作業完了時間を想定してスタートさせることで、時間を意識して作業を進めることができます。
作業終わった時に、ストップボタンを押さないと時間計測が止まらないので、正確な作業時間を計測できてないときがあるのがたまに傷です。
まあ、使う人の問題なきがしますが。 - 描画ツール「cacoo」
backlogを運営しているヌーラボさんのツールです。
まだ無償版しか利用してませんが、WEBベースでいろいろな図をきれいに作れるので重宝してます。
visioのWEB版みたいな。 - 欧文印刷「nuboard」
最後はアプリじゃないですが、とても重宝しているので紹介です。
客先で打ち合わせの時に、打ち合わせスペースみたいなところで話してると結構頻繁にホワイトボードで整理したい時があるのですが、広い会議室でホワイトボードも完備してるところで打ち合わせができない時も結構あります。
そんな時に備えて、ノート型のホワイトボードである「nuboard」をいつも持ち歩いてます。
やっぱり、打ち合わせしているときにいろいろ図を描いて話を整理したいときはかなりあるのですが、そんな時に限ってホワイトボードが無い。仕方なく配布資料の裏に書く時もありますが、話をしながら修正するのに紙で書くのは不向きなんですね。
なので私は自前でホワイトボードを持参するようにしました。
本当はA3版で大きく書きたいのですが、さすがに持ち運びにくいのでA4で我慢してます。
8ページくらいあるので、しばらく書き残しておいてもいいのと、透明フィルムがついているのでホワイトボードの上にかぶせて赤ペンで捕捉、赤ペンは消しても下のホワイトボードは消えないで便利、みたいな使い方ができる点も気に入ってます。
透明フィルムはスマホで撮影する際の反射抑えも兼ねてる点も、よく考えられている製品だなと思います。
SHOTNOTE連携版もありますが、A4サイズは確かなかったので今のところこちらで用は足りてます。
すごいお勧めです。
人生は割と変わるのかもしれないかもしれない
この記事を読んだ。
今、自分は38歳。まさに同じくらいの年だ。
状況も似たような感じ。
「自分は思うような人生を生きられない運命に生まれた」本当にそう思ってる。
なにをやっても自分の人生を生きている気がしない。
今の仕事にも情熱を待って取り組めない。
海外旅行で南の島に行って、家族と過ごしてるのにどこか空虚で心からは楽しめていない自分がいた。
帰ってきてから、楽しい旅行をありがとうと妻に言った。
心の中とは違うけど、円滑な関係にはそういうリップサービスも必要だ。
そんな寂しい心持ちで過ごす日々。
いつしか昔は楽しめたことすら楽しめなくなってきた。
同僚や、友達、近所の人と話をするのもできるだけ避けて過ごす毎日。
付き合いがあるので完全にシャットアウトはできないが、できるだけ消極的に、目の前のやり取りをやり過ごす、無難な受け答えだけしかせず、突っ込んだ自分の意見など絶対に言わない。
最近の自分は他人といかに距離をとるかということばかり考えている。
そんな状況がここ数年続いている。
自分はこのままでいいのか?
ずっと自問自答していた。
人生というキーワードをGoogleに入力したら、サジェストに人生が変わると出てきた。
ググってみた。
このブログに行き着いた。
まさに今の自分のような状況から劇的な改善をした体験談だった。
すごいと思った。自分もこの状況から抜け出したいと思った。
自分はずっとスマホアプリの開発をしてみたいと思っているけど、そのための環境がないからと、諦めている。
けど、その状況で諦めていてもいつまでも何も変わらないことに気がついた。
状況を変えるためにはなんでもいいから始めてみるしかない。
そう思ったら久しぶりにブログを更新する気になった。
しばらく自分の心を整理するつもりでこのブログの更新を続けてみようかと思う。
誰かに見てもらいたいと思っている今の気持ちを大事にしていきたい。
自己容認 - その2 -
- 作者: 乙武洋匡
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 新書
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自己容認の話の続き。
この本にも勇気付けられた。
乙武さんは、手足が無くても自分を不幸だと思ったことはぜんぜん無いそうだ。
それは、両親の圧倒的な包容力によるもののようだ。
方や自分は、どうだろう?
見た目のコンプレックスとかを友達にからかわれたりして傷ついたり、
部活で活躍できなかったり、
受験で行きたい学校に入れなかったり、
とかく挫折しがちで、できない自分にばかり目を向けてきたように思う。
それに比べて乙武さんは、
人より身体的に劣っていること自体は受け入れた上で、
その上で自分にできることは何か?
自立するためにはどうすれば良いのか?
を、両親や学校の先生など周りの人の理解や支援もあっただろうけど
一生懸命考えながら生きてきたんだと思う。
そういった考え方の違いが、自分と乙武さんで決定的に違っているんだろう。
この本だけ読んでいたとしたらたぶん自分は、
こう考えられるのは乙武さんだがらで、自分には無理
と考えてしまって、終わりにしてしまったと思う。
アドラー心理学を事前に読んでいたからこそ、考え方がすんなり自分の中に入ってきた。
乙武さんから自分を受け入れる勇気を少しだけ分けてもらえた気がする。
- 作者: 乙武洋匡
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- 作者: 岸見一郎,古賀史健
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自己容認
ここ数年、仕事、家庭、人間関係、すべてにおいて自信の無い日々だった。
今から4年くらい前まで、仕事も家庭もすべて順調そのものだった。
開発グループのマネージャーとして複数のPLを従えて案件を切り盛りする毎日だった。
だが、ある案件の進捗の遅れの深刻さを見抜けず、普通にやっていてはリカバリできない事態に陥ってしまい、
急転直下、その案件の仕事以外の案件からすべて手を引かされた。
そこから状況は悪化の一途をたどっていった。
残った案件の建て直しのためにパートナーの開発現場に常駐することとなり、
常に進捗チェックと上長への報告を毎日求められる日々・・・
自分のやり方が真っ向から否定され、言われた方針に従って必死にプロジェクトを立て直す日々・・・
負け犬な自分にはどんなことを言ったって所詮負け犬なんだから俺のやり方に従えと
言わんばかりの上長。。。
自分が悪いと思ってるから言い返せない、何か言ってもすぐやり込められてしまう日々。。。
部下に自分の考えに基づき指示を出しても、上長に報告すると180度違うことを言われ
朝令暮改の日々、、、落ちる部下の指揮、自分自身も何が正解なのかもはや正常な判断が難しい状況まで
追い込まれていった。。。
そんな状態でも何とかプロジェクトとしては収めることができたわけだが、
失ったものも多かった。
同僚、部下の退職などもあったし、既存案件をすべて手放してしまったのでグループ員を
養うだけの案件が無い。残ったメンバーも案件ごと他のグループに吸収されるなど、
肩身の狭い思いをさせたように思う。
何より、自分自身の仕事に対する誇りとか、自身とか、そういったものの大部分がこのとき失われてしまったように思う。
それでも人間、生きていくためには仕事する必要があるわけで、
自分に自身が無いこんな私でも、今までの経験値を買われてとある案件の客先に準委任契約で常駐することになった。
うちの会社は、任月商売ではなく、請負による自社開発をメインにやってきてるので、
ある意味落ちぶれた感はここに極まった感があったが、当時は自社で居場所も無かったし、自社に準委任契約で
派遣されてる人たちって、どんな気分なんだろうという半ば興味本位もあり、この話を受けた次第だ。
常駐先の現場では、プロジェクトルームと呼ばれる狭苦しい部屋にコンサル、PM、SEがパイプいすと長机と
ホワイトボードだけある部屋に押し込められ、コンサルに同行して現状業務のヒアリングを実施するようなことを実施した。
環境は劣悪だったが、自社の人間からとやかく言われない環境がこのときはありがたくもあった。
また、とりあえずは目の前の仕事に没頭できる環境というのもありがたかった。
また、他社に派遣される人間が、いかに気を使いながら仕事をしているかということも、いざ派遣される側になって
初めて気づくことができた。
ちょっとしたことだが、トイレに行くことだったり、部屋の入退室、帰っても大丈夫かそれとなく確認するとか、
結構プロパーに対して気を使ったり、自由が利かないことがいろいろあるということに気づいた。
今まで自分がどれだけ傲慢で、頭ごなしに指示をしたりしてきたことが恥ずかしく感じたりもした。
そんなこんなで、半年くらい客先常駐して、その後自社開発期間は自社に戻ってPMO活動を行い、
その後導入支援で再び客先に半年常駐を経て、無事システムの立ち上げを見届けてまた自社に戻った。
ただ、もはや自分のグループなんて無いし、常駐の際のチームも借り物のアサインだったので、
ほぼゼロベースで社内の居場所を作る必要があった。
とりあえずの身の寄せどころとして、常駐する際の母体となったグループに身を寄せさせてもらうこととなった。
新規案件をいくつかこなすものの、折れた心は癒えておらず、常に自身の無い状況だった。
それでも今までの経験を活かして、なんとかプロジェクトは立ち上げるものの、
自身のなさから積極的な姿勢を示すことができず、いつも収益的には低空飛行であった。
なかなか上昇気流に乗れない自分に対して、上長からは根気強く育てていこうという意識を感じる言葉を
かけてもらってはきたものの、具体的にどう打開すればよいのかは依然見えず、低空飛行を続けている状況が
ここ2,3年続いていた。
どうして状況が改善されていかないのか?
毎回上長(複数名いる)からいろいろな形で叱責を受けるたびに落ち込む日々に、
次第に自分は「うつ」や「社会不安障害」なのではないかと疑うようになった。
実際、心療内科をなんどか受診してみて、軽度うつの傾向があると言われたことはあったが、
処方された薬の依存度が高いことや禁断症状などを考えると常用する勇気がもてず、
結局何もしない日々が続いていた。
そんなときに、アドラー心理学の本「嫌われる勇気」に出会った。
この本は、
・トラウマからの脱却(原因論ではなく目的論)
・自己受容⇒他社信頼⇒他社貢献のサイクル
・承認欲求からの脱却
といった考えに転換する必要性を説いている。
はじめて読んだとき、目からウロコが落ちるくらい納得した。
ただ、頭では理解できたけど、それが行動や考え方にまで落ちてくるまでには至っていなかった。
最近、もう一度読んで、ようやく自身の考え方に変化を感じるようになってきた。
以前は、何か発言して、その内容に対して何か意見を言われると、
自分のすべてが否定されたような気がして絶望的な気分になったが、
今はもう少し引いた感じで、客観的に他人の意見を「そういう考えもあるよね。」
「あなたはそう考えたんですね。」と、
発言内容そのもののありのままに受け取れるようになってきた。
これは小さな変化だが、自分の中では考え方、感じ方が大きく変わりつつあることを感じられるエピソードだ。
今までの自分だったらこんなことを言われたら
自分の存在そのものを全否定された⇒認めてもらえなかった⇒こんな自分生きてる価値なし
と、どこまでも落ち込んでいく感じだったが、それが無くなった。
必要以上に落ち込むことがなくなったことで、少し、生きていくのが楽になった。
たぶんアドラー心理学の自己受容のところの、扉の入り口に経ったところくらいなのだろうが、
自分としては確かな手ごたえを感じるエピソードだ。
言われたことの意味をそのままに受け入れられるようになることで、
必要以上に他人を敵視するような感情が生まれなくなってきた。
まだ「他社信頼」とまでは行っていないが、その兆しが見えてきたように思う。
思えば、子供のころからネガティブでどっちかというと否定的な意見ばかり言ってきたように
思うが、こういった小さいときからのものの考えかた、捕らえ方の積み重ねも関係あるように思う。
数年前はこのまま落ちていくしかないと思っていたが、今はちょっとだけ上を見ていけそうな気がしている。
半年後とか、今よりも良い状態になっていることを期待したい。
- 作者: 岸見一郎,古賀史健
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